「低体温症は、脳がやられます。
判断ができなくなる。だから、カッパも食べ物もあるのに、それを身につけたり口に入れたりできずに亡くなる方もいる。
遭難したときは、とにかく時としているのがいちばん。
自分でなんとかしようと動くと、あまり良い結果にはならないですね」
ハチプロダクション http://www.hachipro.jp/
今月摩耶山で始まった「薪ストー部」。
第2回となるストーブトーク、ゲストは、穂高の山小屋をベースとする映像作家の宮田八郎さん。
なんと、摩耶山を見て育ったのが、山との出会いだったそうです。へー!
現地でやむをえず技術を習得し、山岳救助でも活躍する宮田八郎さん。
なんでも、山岳漫画(?)『岳』14巻に登場する「宮川三郎」さんのモデルだそうです。
(飲みながら話したことがそのまま載ってたそうw)
ひとり、歩けないひとがいて、背負うとする。
と、ひとりを背負って無事に戻るためには、だいたい大人4人が交代であたらないといけない。
「生き延びたかったら、歩け。歩けるか?」
低体温症で発見された遭難者を「よく頑張った」と元気づけ、テントを用意してあたためる。
もちろん、できれば背負えれば良い。だけど心を鬼にして言わないといけないところもある。
遭難者は2人、救助隊は4人。
吹雪のなか、ひとりを背負うと、遭難者がひとり残されるか、救助隊も遭難するか。
救助は動かずに待つのがいちばん。
そうして体力を温存して、まず生き延びる。
そして、行き先がわかったら、歩く。すごく大切だ。
あと、GWや正月休みに遭難者が増える理由。
それは、山の都合ではなく、人の都合に合わせているから。
たしかに連休がそこしか取れないのもわかる。
でも、そのときに山の天気が良いとは限らない。
もしもそのときに山の天気が悪いようだったら、「諦めてくれ」。
山の側のコンディションは一年中、いや何十年も何も変わっていない。
なのに人の都合で入るから、連休に事故が相次ぐ。
山の都合に合わせる。
自然に、合わせる。
山は、下るときがおもしろい、という話も出た。
登るときは、なにも見えない。
下るときにはじめて、景色が見え、どんな山だったかがわかる。
40代後半の宮田さん、いま、「山下り」が楽しいそう。
私もすこし、わかる気がした。
それにしても、圧倒的な、穂高の映像。
フジツボみたいなところを、みんな登って、背を歩いている。
ひゃー。
人生登山最高峰が摩耶山の私には、驚きの連続でした!
それにしても、山、美しいなあ~。
そして宮田さんは、「この人に会うために穂高に行きたい!」と思わせるほど
ほんとうに魅力的な方でした。
うーん、40歳で摩耶山登山を開始。
そんな私がいつか穂高に行く日は来るのだろうか?
★おまけの告知★
こちらは保育園児のお散歩コースでもある、布引の滝。
日曜朝からファミリーハイク、一緒に行きませんか?
ガイドはもちろん、摩耶山のスーパーガイドであり、
神戸を知り尽くす、慈(うつみ)憲一さん!
慈&カナのおしゃべりトレッキング、番外編です☆
▽2月22日(日) 午前9時 新神戸駅集合。
参加費1,000円(3歳未満無料)
<詳細・お申し込み> http://ow.ly/J4crK