「私はスペインでは『移民』でした。日本に戻ったら『国民』と呼ばれます。
私はこんな落ち着きありません(手足タコ踊り)。
もしいま私がこどもだったら、『発達障害』と呼ばれていたかもしれません。
社会や誰かが決めた枠組みで人間を見るということは、自分もそのような見方で見られることを許すということです。
そうではなく、目の前の、ひとつひとつの命を、見てください。
Think Now, ハンセン病」
1月25日、日本財団の「ママの笑顔を増やすプロジェクト」で、パネラーとしての仕事をさせていただいた日。
ハンセン病の国際デーでした。
ビデオメッセージを、ということで、私が話したことが、冒頭の言葉です。
長く差別がつづいた『ハンセン病』。
もちろん具体的な問題です。
それは「ハンセン病のような」などとザクッとまとめることは許されない、そこに差別の中で一生を終えたひとがいっぱいいる、問題です。
たいへんな病気であり、治るようになってもたいへんな差別が残った(残っている)、問題です。
であると同時に、立ち止まるひとつのきっかけだと思ったのでした。
「 私には関係ない」と思っているあいだに、差別の刃は、自分の方に向けられます。
「最初にナチスは共産党を弾圧した。そのとき、我々は対象が共産党だから当然だと思った。
次に、社会主義者を弾圧する。少し疑問を感じたが、あれは社会主義者だからだと考えた。
その後、リベラルな教会が対象になったとき初めて、弾圧が何だったかということに我々は気づいた。」
これは、リベルタ学舎の「心の父」、児童精神科医の石川憲彦先生のインタビューから。
想像力。
シンパシー。
それが、
世界を他人事から自分事にする、
自分と愛しいひとの命を守る、
いちばんの方法だと思うのです。
それが私の、「THINK NOW ハンセン病」です。
※マツコ・デラックスさんなども登場するプロジェクトページ: http://hansenbyo.wix.com/leprosy
※ハンセン病~病気と差別をなくすために~(日本財団): http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/leprosy/