「何年か前にこんなことがあった。算数でいわゆる『順列と組み合わせ』の課題に取り組んだ。
お受験でない子は、教科書の課題について、私の説明を良く聞いて、いろいろな組み合わせを具体的に順番に挙げながら、時間をかけて問題を解いていく。
ところが、受験組は『順列と組み合わせ』の『公式』を使って、すぐに回答を出そうとする」
昨年、リベルタ学舎で「一日おもしろ教室」をしてくださった 岡崎勝先生のコラムより。
http://okazaki-oha.jugem.jp/?eid=54
受験はなくならないかもしれない、でもそのなかで、忘れちゃいけないこともあるよね、と話す。
私が「革命!」とすぐ言うものだから、政府転覆とか公教育全否定とか思われることもあるけれど、「ぼちぼち」、いまの社会で生きつつ、「でも」をしっかり保持する「しぶとさ」を身につけられたらいいなあというのが、大きな願い。
ユートピアはないよ。でもここ、自分がいまいる場所を、少し風通し良くすることなら、わりと簡単にできる。
そのひとつが、「でも」を抱き続けることだと思うのだ。
ただ、「でも」をひとりで抱き続けるのは、けっこうたいへん。
なので、「でも」を「だよね!」と共有できる場、えっと、変わりもんが集まる場をね、つくりたいのです。リベルタ学舎。
ユートピアはない、でも。