今日は、広島県三原市沼田(ぬた)小学校で、保護者向けの講演会をさせていただきました。

5年前、いったん廃校が決まった、沼田(ぬた)小学校。でもそこは、

・チャイムを鳴らさないことでこどもたちが自主的に時間をマネジメントすることを学ぶことをゆっくり待ったり、
・掃除を6年から1年まで縦割りですることでこどもたちが自分たちで考えて工夫する機会をつくったり、
・伝統芸能のちんこんかんという踊りを町の高齢者たちも交えて毎年しっかり継承していたり、
・春には校庭の立派な一本桜の下でお花見給食をしたり、
・毎年町の先生たちと蕎麦打ちをするから卒業の頃にはみんな一人前の腕前になっていたり、
・保護者も総出での運動会では生徒の綱引き後に親が「ちょっと待ったー! 大人対こどももやらせろー!」とフラッシュモブさながら立ち上がってみんなを楽しませたり、

こどもが心豊かに育ちゆく場を、地域のみんなが時間をかけて大切に大切につくってきた学校でした。
むしろ、地域のコミュニティハブ、といってよいかもしれないです。

いったん決まった統廃合が覆るというのは、全国的にとても珍しいのだといいます。
決して生徒数だけでは判断できない、この学校の見えない価値をつくり、評価したひとたちがいて、沼田小学校は奇跡的に存続が決まりました。

この、これからのスモールコミュニティの在り方のモデルケースのひとつとなるような、素敵な素敵な小学校がこうして残っていること、その後も関係者のみなさまが保護者も先生も地域もみんなでこの文化を大切にしていることを肌で感じることができて、その「こどもを取り囲むまなざしと行動の温かさと本気さ」に、もう、涙が出るほどのうれしさを感じました。

▽沼田小学校PTAのページだよ
https://www.facebook.com/nutashopta/

今回お声がけくださったのは、薪割り結社ランバージャックス加古川でつながった、秦秀治さん。
郵便局をしながら、無農薬で古代米から在来種まで様々なお米や麦をつくられています。(あと、小さな羊も仲間入り!)
リベルタ学舎の育児ゼミにも、ずっと美味しいお米を届けてくださっていました。

おみやげに、ご自分のところでつくった小麦のおうどんをいただいてしまいました!
あと「虹之麦酒」という無農薬クラフトビールも、薪割り地域通貨「キコリ」で送ってくださるそう。

▽「虹之麦酒」は、日本では珍しい瓶内発酵クラフトビール。いやもう、すんごくしっかり美味いです。それにしても、ホップまで栽培する本格的変わり者‼

http://nijinobeer.jimdo.com/

というわけで、人間の素敵なところにいーっぱい触れさせていただいて、神戸に戻っている新幹線のなかで、いま、とーっても幸せです。
今日いったいどれだけ多くのギフトをいただいたことか…。

 

還元できるよう、頑張ります!
沼田小学校のみなさま、本当にありがとうございました!!!

 

廃校の危機から地域ぐるみで立ち上がった、広島の小学校で講演

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