リベルタ学舎のおかしな素敵なメンバーが結集してつくる、イベントレポート。
今回は、テキスト:奥村聡、写真:砂田祥平&小西洋平、写真キャプション:湯川カナで、お届けいたします~。
「甦れ!日本人の股関節~あたりまえのカラダの使い方」 7月5日/前田畳製作所西宮支店
今回は、古武術の動きを取り入れた介護を提唱する岡田慎一郎さんをお迎えし、「上手な身体の使い方を教えてもらおう!」 という企画です。
「身体全体をつなげて動けばもっと大きな力が出る」
岡田さんの教えで目からウロコが落ちました。
今の日本人は、身体の使いやすい部分だけを使おうとする傾向があるそうです。
たとえば何かを持つのに、身体全体を使わないで、腕の力だけで持ち上げてしまったり・・・
そう、現代人は身体づかいが下手になっているのです。
ゲストでお越しいただいた、元ラグビー全日本代表の平尾剛さんも、自身の体験をまじえながら「スポーツの世界では一部の筋肉だけを鍛えることで、かえって怪我をしやすい身体になってしまっているケースがある」と語ってくれました。
岡田さんからコツを聞きながら実際に身体を動かしてみると、予想もしなかった自分の力に驚きました。
手の向きを変えるだけで大きな相手を軽々持ち上げたり、 土下座の姿勢のまま背中を押さえつけられても、股関節を意識すれば簡単に起き上がれたり。
自分の知らなかった「自分の身体の力」を発見することは実に楽しいものでした。
身体にはまだまだ活かせていない力が眠っているのです。
その力を使えるようにするために、原石たる身体を磨く。
岡田さんの発想は、力を出すためにひたすら筋トレを繰り返すようなスタンスとはまったく違うものでした。
身体をうまく動かすポイントは股関節にあるようです。
股関節が動けば、身体全体が連動して動きます。
ちなみにイチロー選手は、バッターボックスに入る前に股関節を動かしますね。
ところが、洋風の生活が普及したために日本人の股関節の動きは小さくなりなってしまっています。
日本的な畳の生活には、そんな意味でも良さがあったのです。
今回の企画の主旨に協賛してくださった前田畳製作所さんが、今会場に畳を敷いてくださいました。
頭をリフレッシュさせるイグサの香りの中で、子供と大人が身体を使いながら遊んで学びました。(おしまい)
「ぼくはトレーニングはまったくしないんです。日常生活が最良のトレーニングです」
「『努力』や『根性』は、身体に悪い」
いっぱいの名言が飛び出しました。
また岡田先生と、みんなと一緒に、遊びましょうね~!
本格的な梅雨というわけでもないしでも毎日のように夕立があったりして全然乾かない畑は何かにつけ作業性が悪いので、それを理由に手をこまねいていた草退治をようやくこの週末にやりました。もう作物がどこにあるのかわからない状態だったので大所は刈り払い機で刈り飛ばしてから、作物の周りは手取り作業。ここで今回の講習会の最初にやった草取り歩きを実行してみました。やってみて気が付いたのですが、この動作そのものは以前からやっていたものの、膝をつくとズボンが汚れるので何となく膝を浮かせたままバージョンだったのです。これは結構きついものがあるので、今回はしっかりと膝を付けて動いてみました。やってみるとやっぱりこの方が楽で腰も痛くなりません。股関節を大きく動かすと体が安定するのか上半身も楽になって、作物の向こう側へ手を回り込ませて草を取ることも楽にできました。腰がつらいので風呂椅子に座って草取りをしていましたが、これだと目線が高いので上半身を折る格好になり結局腰が痛くなっていました。股関節を大きく開いたこの方法だと目線を下げることができておなかを折らずに作業ができるので腰が痛くなることはありませんでした。
私は山仕事をしているのですが、何となく違和感のない姿勢だと思っていたら木を低い位置で伐る時ってこういう姿勢をとっているんですね。足を前後に開いた状態からしゃがみこんで、後ろ足は横へ大きく開いて膝をつく。木を伐る時は上も向きますし、どこまで切れたか確認するのに木の向こう側をのぞき込むこともあります。上半身を大きく使うので下半身が安定する姿勢が必要なのです。思わぬところでつながっていることにびっくりしました。